『獣になれない私たち』に共感するか
ガッキー×野木亜紀子さん脚本のドラマということで、めちゃくちゃ楽しみにしていました。
初っ端の田中圭のブーツに対して「あれどこにアピールしてんの?」、ガッキーが体調悪そう?なのに社長からのLINEで誰よりも早く出社し、コーヒーセットしてあげ、自分の担当じゃない提案書の修正をしてあげる。
関西弁のキツイやかましい社長にがなり立てられ、担当営業の女から仕事を押し付けられ、やる気のない男の新人営業は接待の場で寝、「お前の教育がなってない」とキレられ。
この後も田中圭のデリカシーの無い母親に、毒親育ちを話したり、元カノを飼ってる描写だったり、土下座させられキモイおっさんに頭撫でられたりと、これでもかと苛々する場面が多かったです。
ツイッターで感想を見ながらの視聴だったんですけど、途中でげんなりして「獣になれない私たち 面白くない」で検索してました。
あんまりそう言ってる方は少なかったですけど。
最後にガッキーが好きな服装して普通に出社して、社長に業務改善を要求するところで、やっと、次回に期待できそうな流れになってきたなと思いました。
野木亜紀子さんの脚本だから、たぶんこれから「1話の嫌な感じはここで活かされていくのね」みたいな展開にしてくれるんだろうなと勝手に期待しています。
このドラマ、「私の会社もこんな感じだよ~」とか、「ガッキーの気持ち分かる」とかの感想が多かったですね。
会社勤めの方はだいたい疲れて帰ってきてこのドラマ観てるんじゃないでしょうか。
「ガッキーのような女性に共感する」層が多いのかなと思います。
共感を狙いすぎて詰め込みまくって観てて疲れるなって感じましたが。
私は全然共感できませんでした。
「何でこんな優等生なの」とか「それ自分の仕事じゃないからせんでいいやん」とかいちいち苛々してました。
コーヒーのセットとかせんでいいやろ。自分でセットして飲め。
提案書の修正しろ。「読めないんですよね~」じゃねえ。
なんで他人にここまで世話焼いてあげなきゃいけないのか分からん。
営業アシスタントの仕事じゃねえじゃん。
共感する方って、めちゃくちゃ良いように扱われてないですか。
「私も~」って思っている人、搾取されてることに気付いていないんですか。怖い。
いつもにこにこ笑顔で頑張ってる人、なんでそこまでして良い人にならなきゃいけないと思っているのか分かりません。
良い人にならなきゃいけない理由ってあります?
自分は良い人でいるのに、言うほど人間関係は良くなってないですよね。
搾取に鈍感すぎません?
フラストレーションが溜まる初回だったんですが、ここからスカッとする展開にどうなっていくのか楽しみです。
ガッキーはもっとハード系の服着て暴れまくってほしい。
松田龍平はもっと声張ってほしいです。